映画『HIGH & LOW THE WORST』見てきた。ネタバレあります。不良物やLDHと縁遠かったし、もちろんハイローシリーズ初視聴の私でもとても楽しめた。
ただ、キャラクターが沢山いるうえに乱闘シーンが多いので予習は必要だと思う。幸いハイロー好きな友達に事前に沢山情報をもらったのでスムーズに理解できた。
映画『HiGH&LOW THE WORST』10月4日（金）全国公開（予告編）
ところが、抗争の最中に「実は鳳仙の幹部を襲ったのは鬼邪を騙る牙斗螺(怪しいドラッグ「レッドラム」を売る反社会的集団)のメンバーだった！」とわかる。結局鬼邪高と鳳仙の生徒たちが牙斗螺のアジトに乗り込んで共闘し、牙斗螺を倒す。楓士雄は母親の治療費のためにドラッグの密売を繰り返していた幼馴染新太を救い出し、一件落着。もっと色んな登場人物がいたけど大枠はそんな話で。
何よりアクションに迫力があって良かった。LDH系の音楽にのってリズミカルにイケメンたちの乱闘が繰り広げられる。ヤクザ映画などを見ない私でも、延々と乱闘シーンをやってほしいと思うぐらい良かった。リズムアンド暴力。
キャラクターも魅力的。鬼邪高校には「轟一派」を始めとして色んな派閥があるし、鳳仙にも四天王と呼ばれる幹部がいて、皆個性にあふれている。ド・ギョンス推しは鳳仙の沢村くんに心奪われると思うけど、彼にはかわいい彼女が出来てしまうので即失恋。あとスネイプ先生が好きだった人は轟くんが好きなんだろうと思う。私だけど。
ストーリーに関しては、ツッコミどころ満載だけどあまり気にならない。そもそも鬼邪高校と鳳仙学園は学校として機能していないけどそれは不良物なので問題ない。進学校の先生や生徒たちの会話がペラペラだったり、感動シーンの演出がベタすぎたりする。主人公の幼馴染が「お母さんがガンになってしまい、治療費のためにドラッグの売人になる」なんてベタにもほどがある。
でも、それを補って余りあるぐらい不良同士の友情の描写はアツい。普段は対立している鬼邪高の不良たちが団結していく姿とかね。それに、不良物とは言うものの牙斗螺以外の人たちは基本的に卑怯な行いや理不尽な暴力に訴えないので、意外とストレスを感じずに見られる。たとえば、鬼邪高の人たちが「鳳仙の四天王は強いから一人でいるときに誘拐してリンチしようぜ」なんて展開はない。乱闘で人も死なないし(シリーズの他の作品ではヤクザ絡みで死んでるらしい)。話し合いという手段がなくてほぼ暴力で解決しようとする世界観ではあるものの、勧善懲悪の物語。映画館で見てよかったなあ。
