なんの変哲もない日

この田舎の犬は都会で死ぬかもしらん

ドラマ「100日の郎君様」感想

ドラマ「100日の郎君様」を今更完走した。16話、1話1時間超あるのにあっという間だった。以下ネタバレあり。
roukunsama.jp
ありとあらゆる定番設定を詰め込んだ王道の韓国ドラマだった。ロミオとジュリエット的な家同士の争いやら身分違いの恋やら記憶喪失やら。ベタだけど感情移入しやすいからこそ定番になるわけで、はらはらしながら楽しんだ。ただ序盤は時代劇なのもあって、古めかしい世界観に慣れるのに時間がかかった。あと、国王が終始おろおろしているし「走れメロス」の王もびっくりなぐらい何の罪にも問われないでコメディー要員になるので、ちょっとどうかなとは思った。
何と言っても最大のツッコミどころは左議政がやりすぎなところと、ムヨンと世子嬪がちゃっかり子供まで作ったところかな。ムヨンは自分の父親を殺した男の娘(世子嬪)に許されない恋をして彼女を守って死んでいくというかっこいい役どころ。それでも、「よく左議政の悪どさ知ってて家族の件もあるのに世子嬪に手出せたな」と思うし、恋愛至上主義のキャラが多いドラマだった。でもそこはわりと好き。それと、世子嬪役のハン・ソヒがとにかく美しかった。ご本人は左右非対称の顔がコンプレックスらしい(インタビューではなくてネットのまとめ記事で読んだので、出所不明)けど、そこも魅力的。TWICEのジョンヨンや女優の清野菜名ちゃんもそうだけど、個性的で表情がすてき。話が飛んでしまった。ツッコミどころとは言っても、ムヨンと世子嬪は家族の愛に触れられない、身近な人を信じられない環境のなかでお互いに好意を持っていったのかなと想像できるし、スピンオフやってほしいぐらい好きなカップルだった。ソヘは本心ではかまってほしいし言葉で示してほしいけど一回は突っぱねてみるタイプで、ムヨンは恋愛に関して察しが悪くて大変そう。二人とも生きてたら「ムヨンが浮気してると勘違いしたソヘの家出小話」なんかありそうだったのにね……。
それで主役のユルイソカップルは、やっぱりギョンスがかっこよかった〜殺陣に迫力があったし、左議政との対決シーンはとくに良かった。左議政の俳優さんも50代とは思えない身のこなしで切れがあった。劇中で登場人物が散々ルックス褒めるのはどうかと思ったけど、たしかに時代劇スタイルのギョンスは男前だった。ギョンスはふだん無口でも礼儀正しいイメージなので、日本だと松潤や山Pが演じてそうなツンデレ王子様役は意外だった。ただユルとイソのキャラ付けは最後までよくわからなかった。展開ありきのセリフや行動が多かった印象。現実よりフィクションのほうが「この人はこんなこと言わないはず」とか、性格との整合性を求めたくなるだけなんだろうけど。愛に飢えていてムヨンと子供だけは守りたい世子嬪とか、相手のためを思って何でも背負いすぎて、かえって相手を不安にさせるムヨンとか、いい人だけど若干スリザリン気質なジェユンなど、脇役のキャラが濃かったからどうしてもそっちに目が行っていた。とはいえ主役二人が無事なまま終わって良かった。命の危険をものともしないところや戦闘力が高いところが名探偵コナンの新一・蘭みたいで面白かった。
しばらくはNG集やオフショット見て余韻にひたろう。↓の動画を見るとジェユン役のキム・ソンホ(キム・ソノ)がシュッとしていてかっこいい。ギョンスもどちらかというと2番手のフラれ役(視聴者人気は高い)が似合うけど、キム・ソンホはより上手というか……それって誉め言葉になるかよくわからないけど…。いい意味で「主人公の恋敵になるが最終的には諦めて背中を押してくれる男」オーラが全開で凄い。

100daysmyprince 시청률 10% 공약 이행! ′으르렁′ 대는 백일의 낭군님이 왔구먼! 181015 EP.11