なんの変哲もない日

この田舎の犬は都会で死ぬかもしらん

東京事変「緑酒」をめぐるもやもや

最近東京事変の「緑酒」をヘビロテしているけど、好きなんだか嫌いなんだか複雑な心境になるのでブログを書く。


www.youtube.com

歌詞はこんな感じ。

東京事変 緑酒 歌詞 - 歌ネット

この曲、東京事変のアルバム「音楽」に収録されています。曲調が軽快で、自由を高らかに歌い上げる内容の歌詞も良い。聴いていて背中を押してもらえるような、たのもしさもある。ただ危険な心地よさがあるというか、排他的ナショナリズムだという罪悪感を持たずにライトな、オリンピック的愛国心を楽しめる曲だなと感じた。なんというか「日本人らしい礼儀正しさ・慎ましさに世界が感動」的な、スターの活躍を「日本スゴイ」に集約したエピソードに気持ちよくなる感じと似ている。youtubeのコメントを見たら案の定「右翼とかじゃなくて純粋に母国日本を誇りに思っているだけ」みたいな層にウケている。歌詞の言葉の使い方がライトな愛国層に響く印象。日露戦争乃木希典のふるまいがどうこうとか、するっと感動できて心地よい感じ。でもそれってかなり気をつけないと排他的な愛国心に簡単につながっていく。

まあそんなことを書くと、同じアルバムの「毒味」に書かれているように「すぐ右だ左だってうるせーんじゃ」と怒られるのかもしれない。せいぜい私はドイツの中道右派ぐらいの立場だけど、日本ではばりばりの左派と見なされるんだろうし。

東京事変 毒味 歌詞 - 歌ネット

アルバム「音楽」自体好きなんだけど好きじゃないような。でも一番うーんと思ったのは、思想(私は林檎ちゃんの思想などわからん)というより説諭みたいな歌詞。もっと説諭の割合が少ないほうが好み。