うたた寝していたら変な夢を見て、私の考え方が反映されたような夢だったので書いておく。
朝ドラの7話でこんな展開があった。
「若い主人公は、裕福な夫と森の中の家に住んでいる。悠々自適な生活で近所付き合いもない。時折裸で水浴びをして帰ると、近所で娘と二人で住んでいる無愛想な男(佐々木蔵之介)と目が合うくらいだ。ある日、男の自家用機を夫が壊したことをきっかけに主人公は離婚することになる。しかし、それは退屈な生活に飽きた主人公が仕組んだことだった……」
続きが気になった私は、原作の漫画が一部無料で読めると知り読んでみる。原作はおしゃれな絵柄だ。朝ドラの8話にあたる部分はこんな内容だった。
「離婚を期に、主人公は都内に戻り一人暮らしをしていた。気の置けない親友を前に彼女は恋愛事情を赤裸々に話す。彼女は夫に全く未練はないと話す。「夫はもう、結婚していても前の男、みたいな感覚になってた。だから別れた」と。離婚してからの彼女は遊びで若く美しい男と関係を持ちつつ、次の結婚相手になりそうなハイスペックな男を探していた」
この8話を読んで、夢の中の私は少し怒っていた。というかがっかりしていた。こう思った。
「森の中に娘と二人で住んでいる無愛想な男(佐々木蔵之介)と何も起きないことある!? 裸を何回か見られてるのにチャタレイ夫人の恋人みたいな展開にもならないんだ? いや恋愛関係にならないとしても、彼との心の交流を通して主人公が変わっていったりすることはないんだ!? 最近の朝ドラは凄いな。ドラマ「白い巨塔」なんて咳一つでも癌の伏線だったのに? でも人生なんてそんなものかもしれん。はたから見て大きな出来事でも、本人にとって何の意味もない出来事だってあるかもしれん。こういう漫画も朝ドラになるようになったんだな。悪くないと思う。佐々木蔵之介をチョイ役扱いなんて、流石朝ドラは違うな。でも、私はやっぱりロマンのあるフィクションが好きだ」
そんな朝ドラはなかった。