人もすなる「2020年上半期のおすすめ映画10選」といふものを私もしてみむとてするなり……と思ったものの、2019年下半期のぶんも書いていなかったことに気づく。しかも2019年下半期は10個に満たない一方で、2020年上半期は映画の見すぎで10個におさまらない。「いや絶対10個にし……なくてもいい」と私の中のぺこぱ松陰寺太勇が言ったので、任意の数でお気に入り映画を紹介する。何で見たかも参考までに書いておく。順不同。
決定的なネタバレは避けているけど、事前に何も情報入れたくない人は注意。
アマプラ→(ア) ネトフリ→(ネ)
1. 2019年下半期のおすすめ映画
・『ビューティー・インサイド』︰韓国の恋愛映画。ロマンチック。泣く。(ネ)
・『彼の見つめる先に』︰目の見えない主人公の恋愛・青春映画。主人公の親友も最高。(ネ)
・『蜜蜂と遠雷』︰ピアノコンクールが舞台だけど、勝敗をこえた人間ドラマがある映画。(映画館)
・『2人のローマ教皇』︰ベネディクト16世とフランシスコの対立と対話。教皇役の演技が素晴らしいし、見た目も似ている。(ネ)
・『トゥルーマン・ショー』︰主演がジム・キャリーなので笑えるけど、よく考えたら怖すぎる。(ネ)
・『帰ってきたヒトラー』︰なりきりヒトラーが街を練り歩くことで、現代ドイツのふんわり差別主義があぶり出される。怖い。(ネ)
・『ジェニーの記憶』︰「昔年上の彼氏がいた」と記憶していたが、実は性被害に遭っていたと気づく映画。監督の経験を元にしている。怖い。(ア)
・『太陽の下で――真実の北朝鮮』︰ドキュメンタリーを撮りに北朝鮮に行ってみたら、全部仕込みだった。内緒でカメラ回しとこ、という映画。怖い。(ア)
2. 2020年上半期のおすすめ映画
・『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング』︰頭を打って自分が最高の美女に見えるようになった話。主人公の彼氏がナイス。(ア)
・『7号室』︰個室DVD店(という名の簡易ラブホ)でバイトするやさぐれド・ギョンスが見られるだけで贔屓してしまう映画。(ア)
・『スウィング・キッズ』︰朝鮮戦争下の捕虜収容所でタップダンスをやる映画。ギョンスもダンスチームもストーリーも最高。(映画館)
・『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』︰洗練された若草物語。ジョーよりもエイミーに感情移入した。(映画館)
・『タクシー運転手〜約束は海を越えて〜』︰光州事件がテーマ。ソン・ガンホが演じる貧しくて人のいいおっちゃんは最高。(ア)
・『パターソン』︰こんな人生送りたいしこんなパートナー欲しいし、パターソン結婚してくれよという映画。(ア)
・『少女邂逅』︰儚いけれども重要な出会いの映画。モトーラ世理奈ちゃんのファンになった。(ア)
・『希望の灯り』︰旧東ドイツで無口な青年が不器用に働く映画。ほぼ休日の描写がない。(アマゾンレンタル)
・『勝手にふるえてろ』︰暗いけど大胆で執念深くてまっすぐ間違えている、生きづらい女性の恋愛。松岡茉優ちゃんは凄い。(ア)
・『心と体と』︰同じ生きづらい女性映画でも、日本とハンガリーでこんなに違うのか。そしてどちらも迫力あり。(アマゾンレンタル)
・『フランシス・ハ』︰(私のように)ふらふらしているアラサー女性が見たら死にかける映画。グレタ・ガーウィグが良い。(ネ)
・『ニュー・シネマ・パラダイス』︰きらきらした子供時代と、成長することの尊さと寂しさ。アルフレードおじさんが良い。(映画館)
・『パラサイト 半地下の家族』︰エンターテイメント性も社会性もあるスリラー映画。とにかく丁寧。(映画館)
・『ミス・アメリカーナ』︰テイラー・スウィフトが新しい挑戦をするまでのドキュメンタリー。テイラー無理しないでねと思いながら尊敬。(ネ)