なんの変哲もない日

この田舎の犬は都会で死ぬかもしらん

ひたすら本を読んでいた

届いたばかりのKindleタブレットで読書ばかりしている。最初はスマホに比べて画面が暗いかも、灰色がかっているなと思ったけど慣れてきた。長時間使ってもあんまり目に負担がないように感じる。
それにしても、本の感想を書くのは難しい。映画と違って、元々言葉だけで表現されているものについて、言葉で感想を書くのが難しいのかもしれない。どうしても引用+「〜という所が面白かった」だけの文章になりそうで。それでも、覚え書きとして書いておけばいいか。

中野京子『別冊NHK100分de名著 読書の学校 中野京子特別授業『シンデレラ』』

著者は『怖い絵』と同じ人。
シンデレラのペロー版、グリム童話版、ディズニー版を中心に様々なバージョンのシンデレラを比較している。著者は美術史専門の方なのかな〜と思いきや、ドイツ文学・西洋文化史専門らしい。どうりで、グリム童話のシンデレラに関する記述がひときわ丁寧。シンデレラの古いバージョンは中国に見られ、「靴が小さい=シンデレラは纏足の少女」説があるというのは興味深かった。

石丸元章『SPEED』

SPEEDスピード

SPEEDスピード

1990年代初頭、著者が違法薬物について取材しようとしたら自分がジャンキーになってしまったという体験記。文章が終始アメリカのアクション映画の字幕みたいなハイテンションなのが怖い。内容も怖いので、心から「ドラッグって怖いなあ……」と思う。たまに病院や薬が嫌いで処方薬も飲みたくないという人がいるけど、この本を読むとそういう気持ちも少しわかる。一応、比較的正常な状態のときに書き加えた本人の補足メモがあるけど、うーん。@chemical999というツイッターアカウントがあって、健在の様子なのでとりあえず安心……なのだろうか。