なんの変哲もない日

この田舎の犬は都会で死ぬかもしらん

米原万里『心臓に毛が生えている理由』と、悪夢のお焚き上げ

今日読んでいたのは、ロシア語同時通訳者の米原万里さんのエッセイ。同時通訳のこぼれ話や、ナポレオンの逸話、ロシアの著名な作家の話などが、穏やかでユーモアのある文章でつづられる。

数年前に『ガセネッタ&シモネッタ』を読んだときよりも面白く感じるのは、私の外国についての知識が少し増えているからか。そう思いたい。

私は寝る前にハードな本を読むと、その内容に引きずられやすい。ここで夢の内容を書き、お焚き上げのようなものをしたい。
昨日は『SPEED』を読み終えて寝たので、母と私が違法薬物にハマってしまう夢を見た。著者の石丸氏は「逮捕されることより、自分の頭が壊れていくのが怖い」と書いていたけど、夢の中の私はひたすら逮捕されるのを怖がっていた。早くドラッグを止めたいと思いながら、こそこそ薬を買っていた。起きたらどっと疲れていた。
先日、『ナチ将校の妻 あるユダヤ人女性55年目の告白』で怖い夫の話を読んだ夜は、危ない男の子供を妊娠する夢を見た。夢の中で私は北朝鮮にいて、火事に遭ったところを現地の男性に助けられた。つり橋効果か、深く考えずその男性と恋仲になり妊娠。男性は結婚に乗り気だった。
でも、どうもこの男性は終始笑顔で調子は良いが、強引で軽薄な感じがする。言葉や接し方ががさつだし、結婚後は暴力をふるわれそうだ。でも子供が生まれるんだし、結婚するほかない……と諦めかけたところで、現実の私の事情が入り込んでくる。いやいや、子供は生むにしても、私には好きな人がいるし、この男のことは全然好きじゃない。したがって何を言われても結婚しない!と決意を固めるのだった。
次に考えたのは子供のこと。子供を日本で育てるのを承諾してもらったとして、教育についてはどうだろう。相手方は民族教育を受けさせたいと思うだろうし、少しは相手に譲歩しないとな。でも朝鮮学校に行くとすると、形式的なものであれ「敬愛する〜〜同志」みたいな話はされるんだろうな。同じルーツの人と学校に通えるのはいいことだけど。多面的な歴史像を構築できるように、朝鮮半島の歴史に関する本を家に置けばいいのかな、うーん、と頭を抱えていたら目が覚めた。