なんの変哲もない日

この田舎の犬は都会で死ぬかもしらん

ダンシングスネイル(生田美保訳)『怠けてるのではなく、充電中です。 昨日も今日も無気力なあなたのための心の充電法』感想

『死にたいけどトッポッキは食べたい』のイラストを担当したイラストレーターでエッセイ作家のダンシングスネイルさん(さん付けで合っているのかな)の本。
この方のイラストはほどよくゆるい感じで好き。この本は激しく落ち込んでしまったり、自分が役立たずに思えたりするときについてたびたび言及していて、けして「ポジティブに頑張ろうよ」と励ますだけの本ではない。むしろ不完全な自分をある程度受け入れることで、少しずつ前に進めると教えてくれるような本だった。「ウチ族」だから親しい友達と遊ぶといった楽しい予定でもおうちゲージ(簡単に言うと気力?)が減っていくというくだりはとても共感した。
私も以前よりは極度の無気力や不安な状態になることが減ったけど、時々どん底の日もある。もっと根っから明るかったらなあと思うときもある。でも、そういう性格だからこそ他の人に優しくできているところはあるかな、とも思う。目標を持つのは良いことだけど、今自分が持っているものに目を向けるのも大事。ダンシングスネイルさんの本を読んで、あらためてそう思った。