なんの変哲もない日

この田舎の犬は都会で死ぬかもしらん

窓の外の雲はたしかに動いている

※途中、ドキュメンタリー映画「光あれ」のネタバレあり。

今日は色々やることがあったのだけれど、眠くてどうにも進まなかった。このブログを書いてからもう少し頑張ろう。

昨日、今日とネットフリックスで「光あれ」(1946年、アメリカ)というドキュメンタリーを見た。第二次大戦で神経症にかかってしまった兵士たちが、精神病院での治療を経て回復し健やかに帰ってゆく話。陸軍からの依頼で撮られたものの、診療シーンの兵士があまりにも悲惨だったせいか、長く公開禁止になっていたそう。たしかに兵士が治療の中で、「友達が目の前で撃たれた」「沖縄戦で敵がやって来て……」なんて打ちひしがれた顔で言っている場面はショッキングだ。戦争は参加して勝った側、負けた側どちらにも傷を負わせる。

そんな悲惨な診療のシーンはともかく、後半は宣伝色が強く、まさに政府肝いりの映画という雰囲気。急に病院の人が「君たちの従軍は無駄じゃなかった、すばらしい経験だった」と患者たちの前で語るシーンは唐突で違和感しかない。その数十分前に戦争のトラウマで歩けなくなったり記憶をなくしたりした兵士たちのシーンを見てるから余計に……。
それでも、「安心と自信がないと子どもはちゃんと成長できない。子どもの頃それがなかった人は、長い間何かが欠けていたことを認めましょう。そしてどう補うか自問してみる。(略)子どもの頃に与えられなかったパン以外のものを今でも補給する必要があるのです」という(聖書の?)話は心に残った。
それにしても、半裸で野球はやめた方がいいのでは……と思いながら見ていた。