なんの変哲もない日

この田舎の犬は都会で死ぬかもしらん

映画『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』感想

ネタバレあり。

ジェイク・ギレンホール主演『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』予告編
主人公は妻が急に死んだことに戸惑い、心の平衡を失う。自分は妻に無関心で、愛していなかったのではないかとも考える。病院の自販機を管理している会社に自販機が壊れていたことへのクレーム+自分の現在の状況を書き送ったところ、心配した従業員カレンから電話がかかってくる。しだいに心を通わせる主人公とカレン。主人公は手当たり次第に物を解体したり、カレンの息子と仲良くなったり、義父に激怒されたりしながら感情を取り戻していく。「自分は妻を愛していた(でも行動に表すのをおろそかにしてた)」と気づき始めた頃に、実は妻が生前浮気相手との子供を中絶していたことを知る。なんやかんやあったけど車内に妻の書き置きを発見して愛を感じたり義父とも和解したりして、前を向くことができた主人公であった……という話。
主人公が変わった方法で少しずつ感情を取り戻していくところとか、カレンの息子と仲良くなるところとか好きなシーンはあったんだけど何となく合わなかったなあ。ヒューマンドラマなのに、なぜか作品全体にスリラー映画のような不気味さを感じてしまってハラハラしたからかも。あとはコールセンターで働いた経験がある身としてはクレーマーが家に来たら怖いとか、いくらなんでも義父ともう少しコミュニケーションとったほうが……とか、主人公とカレン、もう少し息子に気遣って逢瀬を重ねてくれよ……といった違和感が拭えなかった。メインの登場人物たちが皆どこか変っていうこと自体は面白かった。でもちょっと置いてけぼりにされた感じ。