なんの変哲もない日

この田舎の犬は都会で死ぬかもしらん

小袋成彬のインタビューを読む

今朝はやけに眠くて、目は覚めているのに起き上がれず。おかしいなあと思ったら雨が降り始めて、急に気圧が下がったせいかと納得した。昔から気圧の変化に弱い。
今日は小袋成彬さんのインタビューを読んで、なんとなくほっとした。

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所々浮世離れしていて、とくに宇多田ヒカルについて話している所なんて「そんなフラットに宇多田ヒカルと仕事できるんか!ほんまか!ええかっこしてるだけちゃうんか」と私の中の嫉妬心を燃やした似非関西人が出てきた。浮世離れしている風の人を見ると、素敵だと思う反面羨ましさや「ほんとかよ!」という疑いを持ってしまう。Devil Insideみたいな……宇多田ヒカルだけに……という今日一かっこ悪い文章はこれくらいでやめて、ほっとしたのは最後のくだり。
アルバムをどんな風に聴いてほしいかという話で、小袋さんは「誰かに聴いてほしくて作ったものではなくて、極めて内省的なもの」と前置きしたうえで、「評論するのではなく、自分の物語として個人化してほしい」と言っていた。これは音楽の専門知識に乏しく、すぐさま歌詞の解釈をし始める私のような聴き手にはありがたい。そういう意味での個人化で合っているのか定かではないけれど。
あとは、あくまでも自分のために作っていると明言しているのも力強く感じる。もちろん、本人でも無意識な所で、他の目的があるのかもしれないとも思う。でも社会的な意義というより個人の内省なんだと躊躇せず言ってくれるのがうれしい。
昔、小室さんの作ったhate tell a lie(華原朋美)の歌詞が「きわめて私的な内容こそ、普遍的な意味を持ちうる」例として取り上げられていた覚えがある。(と言っても、それが記事に載っていた話そのものなのか私が記事から考えたことなのかは忘れてしまった。)そういう内省的な曲が好きな私にとっては、なんとなく安心するインタビューだった。