今週末は沢山映画見て本も読んでやると意気込んでいたけど、高野悦子『二十歳の原点』など暗めの作品に触れてくたびれ、今日は何もせず過ごした。
- 作者:高野 悦子
- メディア: 文庫
悦子さんのほうが年齢的には近いのだけど、なんとなく親のような目線で読んでしまった。大学生のときなら完全に悦子さん側の気持ちで読んだんだろうけど、私も年を取ったなあとつくづく実感した。
最後の父・三郎さんの手記で「学生運動も今は跡形もない。娘が思い詰めず、もう数ヶ月持ちこたえてくれていたら」といった内容が書かれていて、いたましかった。周りの人から見たら「そんなに深刻に考えなくても」「死ぬぐらいなら相談してくれたら」と思う状況でも、自殺する人はいる。その一方で自殺一歩手前でも何かのきっかけで救われる人もいて、きっと紙一重なんだろう。