人から立原道造の詩集をもらい、この週末にこつこつ読んでいた。1914年に生まれて1939年に若くして亡くなった彼の詩はどこかひんやりとした質感で、山奥を流れる水のような静謐さがある。別れや哀しみ、忘却を扱ったものが多いけど、陰鬱でどろどろした印象はない。
「落葉林で」と「天の誘ひ」と「午後に」がお気に入り。「天の誘ひ」の「人は誰でもがいつもよい大人になるとは限らないのだ。美しかつたすべてを花びらに埋めつくして、霧に溶けて。さやうなら」が特に良い。「日課」みたいに本人の生活が見えてくるような作品も好き。
詩集を読んでいる間いろんな曲をかけていて、個人的にしっくり来たのはこの2曲。