なんの変哲もない日

この田舎の犬は都会で死ぬかもしらん

『おカネの切れ目が恋の始まり』シナリオブック感想

今日のアクセス数はなぜかひときわ多かった。休日でもないし、私の好きなものや人が話題になったわけでもなさそうなのに不思議。これを勢いにして久しぶりに更新してみます。カネ恋のシナリオラストまでネタバレあり。

猿渡くんの告白に対して玲子さんがすぐに結婚すると言い出す展開には、玲子さんっぽくないなとやや不満だったけど、全体的にはとても面白かった。玲子さんと猿渡くんの結婚まで見届けられてよかった。一番しっくり来たのは仕事も家族も失った早乙女さんがいじられキャラとしてバラエティーに出演していたところ。あの秘書は敏腕なのかなんなのか……。
あと、「モンキーパスの重役が長年粉飾決算を行い、猿渡社長や鴨志田さんも罪悪感を抱きつつ加担。鴨志田さんが匿名で内部告発」→「猿渡くんが早乙女さん・板垣くんの助けを借りて不正を調べて告発」→「重役と猿渡社長が逮捕される」という流れはヘビーで驚いた。予定通り8話完結していたとしても、内容の濃いスピーディーなドラマになったはず。父親の存在をのりこえて成長するというのはある種古典的ではあるけれど、猿渡くんの人間的な成長がよく描かれていたと思う。それに、先代の伝統や真心が売りっぽいモンキーパスが経営危機に苦しんでいたというのも世知辛い設定で好き。概ね定番だけど、一筋縄では行かないドラマだった。