なんの変哲もない日

この田舎の犬は都会で死ぬかもしらん

気づいたら紅茶ばかり口にしている

※途中、ジョージ朝倉『ハッピーエンド』のネタバレあり。

今日は予報どおり朝から雨だった。
気圧のせいもありやたら気の短く体がだるい日で、ぼうっとして昼ごろまで何もせず過ごした。
昼に初めてアールグレイ味のマフィンを食べた。なかなかおいしい。
私はいつも恋人と一番の親友みたいになり、なんでも話すけれど、それってどこまでが適切な程度なんだろうかと考えた。
自分だけの世界を持っておくのは大事だけれど、そうやって過ごしていくうちに、相手を必要としなくなるような気もする。
しかしなんでも話しすぎると、やがて窮屈になってくるような。
わからん。こんなことはブログ二日目に書くことではないのでやめよう。

夕方になり、少し晴れた。

今日みたいな気分の悪い日は多少買い物でもするかと思って出かける。
手頃な下着とスニーカーを買う。
うまく塗れたためしのないネイル用品一式をダイソーで買う。
大丈夫なのだろうか、たぶん大丈夫ではない。
爪自体しょっちゅう欠ける。
危うく新しい化粧品を複数買いそうになったがこらえた。
ブックオフに寄り、今スタバでロイヤルミルクティーフラペチーノを飲みながらブログを書いている。

ジョージ朝倉『ハッピーエンド』(講談社、2002年)、ぶあついのに108円だった。ありがたい。
もともとジョージ朝倉さんの『恋文日和』が好きだったので購入。おもしろかった。
漫画だけど、映画や一枚絵のような印象的なシーンがあって好き。
人の衝動が、露悪的にならずにありのまま表現されている感じ。

この人の漫画に出てくるファムファタール的な女性は本当に魅力的。わがままで無軌道で、接した相手は自分の平凡さにうちひしがれてしまう。
読んでる自分もたまにうちひしがれる。
ハッピーエンドのアキラはまさにそんなキャラクター。
でも、アキラ自身はそういう「自由奔放で個性的な自分」に執着しておらず、あっさり子供を作って結婚してしまう。ありそうな話。
主人公のショーコの気持ちも所々わかるし、ひりひりした。

ケンちゃんとマリエちゃんの話はなんだかリアルだった。
朝倉さんの漫画に出てくるアホな女の子と、アホな彼女の面倒を見ることで自尊心を満たすしょうもない男の子。
途中に出てくる軽率に女の子酔わせて強姦する連中も、その軽薄さがやけにリアル。
最終的に二人が平和に暮らしててくれてよかった。
読み切りを集めたものかと思って買ったけど、一冊丸々続き物で満足感があった。
ささくれだった気持ちの日にちょうどよい本だった。
もう一冊、友達にかした(というよりあげた)ピース又吉さんの本を買い直した。

今日みたいな日はとことん怠惰に、コンビニ弁当買って帰ろう。
ついでにパラドゥのネイルも買おう。
明日は晴れるらしい。