なんの変哲もない日

この田舎の犬は都会で死ぬかもしらん

椎名林檎と宇多田ヒカル

録画したMステを見ていたら、なんと林檎ちゃんが「正しい街」を歌っていた。なんでも、11年ぶりの披露だとか。原曲に近い歌い方で、かつ当時よりも頼もしさがある感じでとても感動した。
最近、あんまり椎名林檎を聴いていなかった。嫌いになったわけではなく、彼女の変化に太宰治谷崎潤一郎になったような印象を受けた。なんとなく寂しくなり、遠ざかった。谷崎潤一郎の作品も好きなんだけどね。ヒカルちゃんとのコラボもまだちゃんと聴いていない。でも、久しぶりに林檎ちゃんの歌を聴いて、やっぱり良いなと思った。
この間、たしかZIP!のインタビューで、椎名林檎宇多田ヒカルについて話す場面があった。そこで彼女は、宇多田ヒカルについて「競争のある厳しい世界の中でのオアシス」「人生歌一本の人ではない」「ポジティブで頼りになって、成熟してる。お姉ちゃんみたい」と話していた。椎名林檎は、宇多田ヒカルが、自分にできないことをするっとやっている(ように見える)と自覚している。そのうえで、宇多田ヒカルに素直に好意を持っている!と感じて驚いた。私が椎名林檎なら、宇多田ヒカルを羨んで自然体なふるまいをしようとして失敗するかもしれない。でも林檎ちゃんは、きっと宇多田ヒカルにはできないけど自分にはできることも把握しているんだろう。凄い人たちだ。別の次元にいるみたい。