なんの変哲もない日

この田舎の犬は都会で死ぬかもしらん

詩人

ヘラヘラしないで堂々としていようと思って実行すると、無愛想になっている気がする。でも、無理して話をつないだり愛想笑いしたりするのを止めてみると、自然と相手に心から聞きたい質問が出てきた。

今日は帰りに、youtubeスガシカオ井上陽水で歌う「氷の世界」の映像を見た。改めて陽水さんの書く歌詞は素晴らしい。だいたい、曲のタイトルからして小説か詩かと思うくらい文学的だ。サカナクションもそうだけど、曲やアルバムのタイトルが良いと、もうそれだけでわくわくする。
氷の世界の「人を傷つけたいな 誰か傷つけたいな だけどできない理由は やっぱり自分がこわいだけなんだな」と突き放したかと思いきや、「その優しさをひそかに胸にいだいてる人は いつかノーベル賞でももらうつもりで頑張ってるんじゃないのか」と来る意外性。陽水さんの歌詞は心をえぐってくる部分も多いけど、どこかやさしい。
「ワカンナイ」という曲もお気に入り。「雨ニモマケズ」批判ソングだけど、単なる揶揄には聴こえないところが素敵だ。「でくのぼうと呼ばれても笑えるかい?」「君の時代が今ではワカンナイ」と言い切ってしまう。youtubeで、「雨ニモマケズの何がいかんのじゃ、ひねくれるのもいい加減にさらせ」といったコメントが付いていたので、この歌詞に激怒する人もいるらしい。広い世の中だ。