なんの変哲もない日

この田舎の犬は都会で死ぬかもしらん

クィア・アイ シーズン3第4話

クィア・アイのシーズン3の第4話を見た。
ファブ5の面々は時々言いすぎなんじゃ……という時もあるのだけど、基本的に優しい。それはシーズンを重ねるごとに5人に変化があったのだろうし、また過度に自信がない人を見抜き、接し方を工夫しているのだと思う。日本版に比べて、アメリカ版のほうが、例外はあるにしろ、ターゲットの自己肯定感は高く見える。でも第4話のターゲットのロバートは、明るいけれどとても自虐的で、見ていて身につまされた。
ロバートはファブ5のサポートもあり少しずつ自信をつけてきたところで、自分の会話の録音を聞くことになる。そこで彼は、ファブ5との会話で息をするように自虐していたのに気づく。自分の体型や容姿、ふるまいについて、まるで人から笑われる前に自分でジョークにしてしまおうというように。ロバート自身が録音を聞いてショックを受け、涙ぐんでいたのが心に残った。そのあと、カラモから「君はたくさん自虐してるけど、周りの皆はそんなこと言ってなかったよ」と話され、ロバートは鏡を見ながら改めて自分のイメージを話す。カラモがそれを書き留める。少しためらいがちに「優しい。それがせめてもの救い」と言うところから始まり、あっという間に自分を褒める言葉でボードが埋まっていく。いわゆる「認知のゆがみ」を正す治療のような光景だった。そうした自虐の癖を治すのには長い時間がかかるだろうけど、少しずつでも歩を進めるのが大事だとわかる。ロバートは後半で、「こんなに自虐的だとは気づかなかった。もう自分をバカにしたくない」と言っていた。自分をバカにしたくないって、本当にそのとおりだなと思う。
先週、色んなことが嫌になり、自分の欠点ばかり目についた。気づかないうちにかなり疲れていたせいなのだけど、友達にめったにないほどネガティブな愚痴を言って心配されていた。ストレス解消どころか、愚痴を言いすぎたことで更に暗い気持ちになった。他人に言われてもいないのに、自分を責めるのはかなり疲れる。へこんでいた内容を振り返ると大抵は些細なことだし。「生きていさえすればいいのよ」(ヴィヨンの妻)と公言しないまでも、そう思っていてもいいはず。あと、自覚している以上に疲れているときがあるので、甘やかしてるかなと思うくらい自分をいたわる。誰がなんと言おうと、無理してでもやりたいとき以外は無理しない。忘れてもいいように書いておく。備忘録じゃなくて健忘録らしくて良い(誤用らしいけど)。