なんの変哲もない日

この田舎の犬は都会で死ぬかもしらん

土曜日の散歩には奥田民生が合う

猛暑から、少し我慢できる暑さになってきてうれしい。

今週、youtubeでおすすめされた奥田民生さんの曲が良かった。


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これまで、サザンの桑田さんとのコラボ曲「光の世界」や陽水さんとの「ありがとう」は好きだったけど、なぜかソロはあまり聴いたことがなかった。テレビの90年代特集で耳にして、なんとなく良い曲だなと思う程度。でも、改めて聴いてみたら、ちょうど今の私の気分と合って、心地よかった。

私はマイペースと言われがちだけれど、何も周りのことを全く気にしていないわけではない。たしかに私はそこそこの年齢で独身だし、お金持ちでもないが楽しく生活している。とくに焦りも感じていないが、自分の現状を陰に陽に嘲笑されると悲しい。同じ趣味を楽しむ人が近くにいなくてもいいけど、自分の趣味を馬鹿にされるとむかつくという感覚に似ている。

多様な人生を勝ち負けでしか判断できず、負けたくないと思う人が多いようで。だから育ちの良い人だけが知っている云々、といった自己啓発書が流行るんだろうなあとぼんやり思っていた。日常生活でも、自分より格下と思える相手を見つけて安心したい人には私は恰好の標的らしい。周りを自分の価値基準で格付けできる、「勝ち負け」の世界に引っ張り込める人たちを「勝ち組」と言うのかもしれない。私はそういう価値基準に引きずりこまれて勝負したくないので、いわゆるマウンティングをされても気づかないふりをしている。でも、やっぱり腹は立つなあというのが今日この頃だった。

そんななかで聴いた「イージュー★ライダー」。イージューというのは、30を意味する言葉らしい。歌詞を聴くかぎりでは「いい自由」とも掛けているのかな。下記の記事によると、奥田民生さんが30歳のときに書いた曲。この記事で書かれていることと被るけど、20代前半の若者ではなく、30歳のそこそこの大人が気ままな自由の歌を書いているのがいい。

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「何もそんな難しいこと 引き合いに出されても 知りません全然 だから気にしないぜ とにかく行こう」ってフレーズで肩の力がすっと抜ける。「愛のために」の「僕好みのワールドオブワールド」というフレーズも好き。周りがどうあれ自分の幸せを過ごしていっていいんだなと思える。「僕は俗世のくだらない欲望を捨ててます」みたいな悟りの境地とも違う。欲望だってあるし色んなものがほしいし、そういう感情を持ちながらも自分にちょうどいいペースでやってこう、という感じ。ご本人がどういう人かはよく知らないけど、民生ちゃんとか民生って呼びたくなる雰囲気。

秋もほどほどがんばろ~と思えた。今月は、毎日のろのろペン字の練習をする。あんまり字が汚すぎて嫌になってきたので。あとはもう少し早起きして、趣味の時間を増やしたいな。でもいちばんは健康。