なんの変哲もない日

この田舎の犬は都会で死ぬかもしらん

心の隅の話をしよう

カネコアヤノの「わたしたちへ」の「私でいるために心の隅の話をしよう」という歌詞が好き。今日は心の隅の話というか、久しぶりに心身の不調の話を書く。ナイーブな話も多いので、心に余裕のある人だけ読んでもらえれば。



随分昔に書いたと思うけれど、数年前から不眠と不安や落ち込みに悩まされて心療内科に通っている。ここ2年ほどはいいときも悪いときも薬の内容をほとんど変えず、月1回の受診でやってきた。飛躍的に良くなるわけではないが、劇的に悪くなるわけでもない。症状が悪くなったときにたまに強い薬を試したこともあったけれど、そのあとの気分との落差や頭痛などがあり、合わなかった。そもそも色んな種類の薬を飲むのが苦手なので、不安と不眠で2種類だけ飲む。
それでなんとかやってきたけれど、ここ2ヶ月は職場環境の変化や人間関係に悩むところもあり、仕事に行けない日があった。今日もそうだった。体の調子も良くなかったので、表向き風邪で休むことにした。周りが心配するぐらい陰気に仕事をしていたので、休めるようになったのはかえって進歩だと思う。
また、もともと週末にかかりつけの病院に行く予定だったけれど、あまりに調子が悪く、薬もなかったので、近くにある心療内科に行った。このご時世、心療内科なのに当日で初診患者を見てくれるところは珍しいと思う。院長先生の診断は短かったけれど親切で、事前に他の方が聞き取りもしてくれたので気分が楽になった。結局、これまでと同じ薬で、新しい環境に慣れるまで飲む頻度を増やすことになった。あんまり薬を沢山飲むのは好きではないけれど、朝・昼・晩に飲むようにすれば、仕事から帰った後に一日のふりかえりや家事ができていいのかもしれない。今日も、薬を飲んだおかげで、ブログを書く余裕ができた。
ここ2ヶ月は、家に帰るとほとんど何もできなくて、皿洗いとトイレ掃除が精一杯だった。朝も薬を飲んでなんとか起き上がり、お風呂に入ってバタバタ出勤していた。平日のご飯を全部宅食にしたりクレンジングシートで化粧を落としたりして、なるべく負担を減らした。料理や掃除、適度な運動が気分転換になるのは知っている。でも日記も書けない、化粧も最低限、爪を切るのも髪を乾かすのも面倒で、趣味に長時間集中するのも難しい状況では、職場で「普通の人」になることに注力するしかなかった。ただ、それも難しくて体調が悪そうだと心配されたのだけど。
これまで、病院に行っていない期間も含めて、学生の時から波の激しい性質で苦しんできた。時々学校をサボったり、仕事を休んだり、比較的自由がきく仕事をしたりして生活してきた。大学院にいた関係できちんと就職したのもつい最近。親を安心させたい気持ちや、奨学金を借りてまで大学に行ったのにという気持ち、気軽に休養を考えられる年齢ではないというのもあり、「普通でいたい」と思ってきた。気をつかわれるのが苦手で、職場でも家でも心の不調については話していない。結婚するつもりがないから、経済的に自立したい気持ちも強くて、辛くても頑張ろうと思っていた。でも、それももう限界なのかなあと思い始めている。
なにしろ、仕事内容や周りの人がどうという以前に、人が周りにいるだけで緊張する体質だから、仕事がひどくつらい。長く職場にいて頑張れるならいるけど、時間が経つごとにどんどん気が張って不安が大きくなる。ちょっとしたミスで励まされたり、仕事が立て込んだりしただけで、涙が出そうになる。そんなに気を張らなくていいと言われるし、わかっているけれど、それができない。
もう休みたいなあ。今までどおり薬や時々の問題にならない程度の爆発(?)でしのいで会社員を続けるのは、正直無理かなあと思う。この10数年ずっと、基盤がもろいところになんとか立っている気分。他の人が休職してもなんとも思わないのに、自分が「病人」になるのは怖いんだと思う。病名を聞くのが怖くてまだ聞いていない。病人でもあり人間でもあるのは自然なことなのに。短期的なお金の問題は、なんとかなると思う。でも、休んだとしてその先どうなるのかわからない。きっと、明日は会社に行くと思う。でもこれからどうしよう。ぐるぐる考えている。